あごのしゃくれ治療(概要)

あごに関する悩み

輪郭の3大手術は、頬骨、下顎角(エラ)、顎(あご)です。
この内、頬骨やエラは、小さくしたいという希望がほとんどですが、顎にはさまざまな悩みがあります。

【顎に関する悩み】
「短くしたい」「引っ込めたい」「しゃくれている」「小さくしたい」「細くしたい」
「出したい」••••••

このようなあごの様々な悩みに対応できるのが、下顎骨水平骨切り術です。
世界的にスタンダードな治療方法ですが、特にあご先を細くするには高度な技術が必要なため、実施しているクリニックがないのがほとんどです。

理想のあごは「E‐ライン」が決め手です

「百聞は一見にしかず」とも言います。ここでは、実際にあごの理想のラインについてご覧いただきましょう。
フェイスラインを見るときには、アメリカのロバート・リケッツが発表したE‐ラインが重要視されています。正式には「エスティティックライン」といい、一番理想的とされる輪郭ラインのことになります。
具体的にいうと、鼻尖(鼻先)とオトガイ最突出点(あごの一番先)を結んだ直線のことを指します。

オトガイ(あご)の診察時には、この直線と唇がやや内側かそれに接していることが美しい横顔とされています。
正面顔でのあごの美しい位置としては、真正面の時の顔の中心ラインとあごの先端ラインが同じであることと、顔全体があごを中心に左右対称になっていることになります。そして、オトガイの幅は左右の小鼻の幅から左右の黒目の内側の幅の間であることが良いとされ、縦方向としては、鼻の下から下唇の下までと下唇の下からあごの先までが同じ長さが良いとされています。

しかし、これらの黄金分割で定められている基準は、判断基準のひとつであって、全てに当てはまるわけではありません。頭蓋骨の形によっては適さないこともありますので、心に留めておいてください。
さらに、顔全体の美しさは、目や鼻などのパーツだけで出来上がるのではなく、全てのバランスが整うことで美しくなるのです。ですから、顔全体の調和を考えながら、個々のパーツをとらえなければなりません。
そのため、オトガイ診察の時には、あごが顔全体に与えている影響を、形と表情の両方から診査する必要があります。
また、横顔におけるあごとその他の顔のパーツのバランスを見るには、輪郭線の「審美三角診査法」を基準にします。

E‐Line
あご,しゃくれ

口唇がE-ラインに接するかやや内側に入り、上唇から下唇が数ミリ後方にあることが望ましいとされます。但しオトガイの位置は、anterior plane と posterior plane の間にあることが前提となります。

理想的なあごの長さ
あご,しゃくれ
a≒b (≒ 65~70mm)
c≒d (≒ 1/2 b)
顔面の審美三角
あご,しゃくれ

<理想的な許容範囲>
顔面平面は垂直かフランクフルト平面と80~95°
鼻前頭角115~130°
鼻顔面角30~40°
鼻オトガイ角120~132°
オトガイ頸部角80~95°


顎(あご)の術式について

術式はどなたに対しても同じではありません。
元々の顎の形状や大きさ、オトガイ神経の位置、患者さまのご希望により術式を決定していきます。

■2段水平骨切り術(中抜き法)
顎(あご)が長くて大きな変化を希望する場合、顎を前後に移動したい場合、当院は2段水平骨切り術を第一選択としています。
顎先の骨だけ切ったり削ったりすれば、簡単に短くなると思われるかも知れませんが、顎先だけ切除して短くすると、顎から首のラインの首の皮膚が余り、二重顎(にじゅうあご)になる可能性があります。
また、先端を切除しようとすると首に向かう筋肉を一度剥離(筋肉の付着を剥すこと)することにより、筋肉の張りが緩み二重顎になりかねません。

このような弊害を避けるため、顎(あご)を短くする際には、先端の骨は出来るだけ温存して中間の骨を切除するこの方法を第一選択としているのです。

あご,しゃくれ あご,しゃくれ あご,しゃくれ
 

アゴ先端より5mm上方と予定骨切り幅の2ヶ所で水平骨切りを行います

中間骨片を抽出します(中抜き法)

あご,しゃくれ あご,しゃくれ あご,しゃくれ

先端の骨片を上方に移動します

ワイヤーにて骨固定を行う前後に断端をエラに近いところまで削ってならします

 

2段水平骨切り術では、オトガイ神経の位置による個人差はありますが最大10~12ミリの短縮が可能です。
また下顎骨の厚みによる個人差はありますが、最大8~10ミリ後退させることが可能です。

顎の骨削りと骨切りの違いは?

適応とされる状態が違います。
顎先が少々出ている、あるいは左右の長さが微妙に違うような場合には、医療用のグラインダーを用いてその部分を削ります。これが顎削りです。
長い顎を短くする、顎先の前突や後退の程度が顕著な状態には、いくら削っても限界がありますので、この場合は骨切りが適応されます。限界とは、解剖学的な造形上の限界と量的な限界を表します。
そこで、下顎骨の中間部分の構造上不要な部分を切り抜いて短縮し、その後フェイスラインに丁寧に削って滑らかに形成します。
簡単にまとめると、顎削りは前方への出っ張りを減らす手術を指し、顎の長さを短くする場合は顎骨切りになります
顎の悩みの中で最も多い長い顎を短くする骨切り法はヴァリエーションに富んでいます。

顎(あご)骨切り術ヴァリエーション

あご,しゃくれ   あご,しゃくれ
<骨切り移動(single)>
この骨切りがオトガイ形成術の基本になります
骨切りの角度の変化で適応が多く、下顎の自然な曲面をそのまま維持できます。
あご,しゃくれ   あご,しゃくれ
<骨切りによる移動(double)>
この移動は比較的大きな移動に適用されます
あご,しゃくれ   あご,しゃくれ
<骨削り>
あご,しゃくれ   あご,しゃくれ
<骨切りによる骨切除移動移動(double)>
この切除は下顎の自然な曲面をそのまま維持でき適応も多いです
あご,しゃくれ   あご,しゃくれ
<骨切りの角度を変えたもの(double)>
骨切りの角度により術後の骨形態が大きく異なります。
 

術後について

術後の腫れを早期に軽減するために、内服薬の処方、フェイスバンデージ、ボトックス®、超音波等の万全のアフターケアで早期の社会復帰を可能としています。

術後、自宅でのケアはフェイスバンデージ装着のみで、ものものしい包帯固定等はありません。

顎(あご)-骨切りの手術料金

骨切り法

945,000円~

 

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